ちょっとだけ、一休み。【漫画】ちひろさん/安田弘之

 

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オススメ書籍紹介

ちひろさん 作者:安田弘之さん

 

~あらすじ~

元風俗嬢。現弁当屋さんパート。
そんなちひろさんの日常を描いたストーリー。

人に媚びず、自由奔放に生きるちひろさん。惹かれて集まった周囲の登場人物。
織りなす人間模様は、現代の疲れた僕らへ生き方を再提示してくれるような。
のんびりと、しかし日常を切り取った世界観は吸い込まれること間違いなし。


最近、SNSでも広告をよく拝見します。

「ちひろさん」という漫画。
SNSの特性上、仕方がないんですがキャッチ―なコピーをつけ、読みたいと思わせる展開を作っています。
でも、この漫画の本当の良さはそこにはなく。
大きなドラマ、みんなが期待するような展開はほとんどありません。

なぜなら、この漫画はまるで僕らの人生を一部分、切り取っているかのような展開が魅力。

僕らの人生、そもそもそんなに大きな何かは現れないですよね。
日常が漫画のごとく、ハードじゃないでしょう。
むしろ、フィクションの中で起こる出来事は大きすぎて、僕らの日常は些細すぎて「そんなので悩むのはいけない」と諭されている気がします。

でも、そうではないですよね。

生きている限り、沢山の細かい辛さ、息苦しさ、しんどさっていうのがあって。
そういうひとつひとつがコップに溜まっていく感覚。
大きな出来事がガツーンとあるから、僕らはしんどくなるのではない。

だから、切り替えも時間がかかるんです。

この漫画は、そんな小さな悩みを持つみんなが、悩みは全く解決しないけどちひろさんの生き方に感化され少しだけ心を軽くしていく物語。

全9巻です。

言葉ひとつひとつが、心の中にしみこんでいきます。

 

みんながもつ悩みは、人間関係に付随するものが多いです。

例えば、親との関係性。
悪い親ではないのだけれども、顔色をうかがって過ごしてしまっている女子高生。周囲に流されている自分が嫌で、変えたいと思っています。
かたや、そういった人間関係のしがらみを気にせず生きているちひろさん。
心が少しだけ、軽くなる生き方を教えてもらいます。

また、元風俗嬢仲間の女性。
若手起業家として、頑張っている姿がフォーカスされます。
だけど、誰かに置いて行かれるかもしれない、もう追いつけなくなるかもしれない。そんな競争社会に疲れてしまいます。競争社会は一切無視し、お弁当屋のアルバイトをするちひろさんのアドバイスは必見です。もちろん、それが正しいわけではない。だけど、成長しなきゃ!ということはありませんから。

そして、男女の関係性。
恋愛でもなく、肉体関係でもない。だけど、大切な人。
そういう関係性も漫画の中では出てきます。

心つかまれて気になって仕方がない!先が読みたくなる!という漫画ではないので、いつでも読むのを止められます。
ただ、心を優しくつかんでくれる。
いつでも、帰れる場所にあるのは、やはり嬉しいですね。

そんな漫画「ちひろさん」是非読んでみてください。

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