バカこそが、世界をかえるのさ。【小説】レヴォリューションNo.3/金城一紀

小説、ビジネス書、漫画・・・。
読みたい本が見つからないときに、読みたい本を探しましょう。

本日はレヴォリューションNo.3。
金城一紀さんの作品です。

~あらすじ~

「君たち、世界を変えてみたくはないか?」
高校の教師、ドクター・モローからの一言に奮起した、偏差値最底辺の男子高校生が奮闘する。

優秀な女子高の学園祭へ乗り込み、彼女を作るのだ!

 


金城一紀さんは様々な作品を出しています。

有名な所でいえば「GO」。窪塚洋介さんと柴咲コウさんで映画化されました。柴咲コウさんがなんともまあ、可愛いです。小説もとても面白い。

映像作品では「SP」脚本やシナリオを担当されています。
こちらも面白かったです。

もちろん、上記作品、僕はとても好きです。しかし、金城一紀さんの作品で一番好きなのは「ゾンビーズシリーズ」今回お話するレヴォリューションNo.3から始まり、フライ、ダディ、フライ。そしてSPEED。続きの物語ではないのですが、「ゾンビーズ」が躍動する3部作です。(レボリューションNo.0もあります。これで完結編。4部作と言われていますが少しだけ毛色が違う(前日譚)のためこちら入れずに記載しています。)

基本的には作者さんにこだわらず、様々な作品を読む僕ですが、ゾンビーズシリーズの新作がもし出ればすぐに買います。それくらい好きです。

さて、レヴォリューションNo.3。簡単に言えば、最底辺の偏差値高校がアホみたいなことをやるアホなストーリー。関東で言ったらバカが丁寧な言い方なんでしょう。関西風に言うなら「アホやなあ」です。

青春物語なんですが、恋愛で人間関係がこじれることもなく、人の裏を読み合うこともない。もうほんと、ただただ爽やか(?)に進んでいきます。?をつけたのは男子校特有の下ネタは入ってくるから。苦手な人は、恐らく心底嫌いになると思います(笑)

登場人物ひとりひとりが、ユニークで魅力があります。
一番かしこそうという理由だけで作戦本部長になった南方。最強の「在日」三世舜臣。精神的支柱のヒロシ。史上最悪のヒキを持つ男山下。顔がでかい萱野。プレイボーイのアギー。(一応アギーはゾンビーズではない、はず。ここが僕もあいまいなので読んで改めて教えて下さい。)

物語のメインは、あらすじに書いたように、優秀なお嬢様女子高の人と、アホな高校が仲良くなってお付き合いするぜ!文化祭へ乗り込むぜ!っていうストーリー。

文化祭は招待制だから、中々入ることが出来ない。その招待券をもらえる知り合いはいない。そもそも招待券くれる人がいたら、文化祭への侵入なんてしなくてもいいですしね。

まあ、イキっているけど基本的に「悪」ではないんです。ゾンビーズの面々は。
脅してもらうつもりもないし、街中でナンパするほどの度胸もない。文化祭なら、堂々と声が掛けられる!ってことです。もうほんと、短絡的(笑)

気のいい不良。見ていて、気持ちいい。仲間想いで、でも恥ずかしいからそれ出さなくて、熱いけどダサいからクールぶって。

なんとなく、そんな男子たちが、僕らの心を揺さぶり続けます。

青春ストーリー。

是非一度、読んでみてください。

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