さすが、松本大洋【漫画】東京ヒゴロ/松本大洋

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東京ヒゴロ/松本大洋

本日は漫画作品を。
松本大洋さん作、「東京ヒゴロ」です。

~あらすじ~

自身の立ち上げたマンガ雑誌が廃刊し、責任をとって出版社から退社する男、塩澤の話。
毎朝5時に起き、律儀な仕事をする。漫画にすべてを捧げた男と、漫画を描くぶっ飛んだ作者たち。
ピンポン、鉄コン筋クリート作者が送る、夢を追った人たちの話。


さすが、松本大洋

松本大洋さんの絵は、好き嫌いが分かれるかもしれません。
重く、暗い。黒が多いからかな。

しかし、その重厚感たるや。もともとピンポンから入った僕はこの松本大洋さんの「絵から音が出る」作風がとても好きでした。すっとんきょうなキャラも、浮足立たず、無理にギャグに走らないけど、とてもお茶目で愛らしいキャラです。

今回の東京ヒゴロ。
内容は、現実に寄り添っているストーリー。そして、中年の話。
絵と雰囲気を合わせると、それはそれは暗い話になっちゃうんじゃないか。
そう思い、中々読めなかったんです。

しかし、読んでよかった。

暗い雰囲気というより、「冬」なんだなと。
そして、絵から音が出る幅が、本当にすごい。

少ない文字からは、その登場人物の心理状況を、想像させます。
あくまで想像。だけど、「こういっているんじゃないか」という心の声が聞こえてくるんです。

やっぱり松本大洋。天才だわこの人。

是非ご一読ください。

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