あまり好かれない古本。汚い印象を少しでも解消できるように。

のこのこ書店では、匿名でつながるオンラインコミュニティなど、本を中心に想いの巡る場所作りを行っています。通信販売はこちらです。https://tsushinhanbai.nokonoko.org/

古本は汚い?

古本、古書関連に携わるようになり、必ずお聞きします。

古本は汚いから買わない。
あながち間違ってはないないです。
新書に比べればやはり、きれいとは言い難いです。
表紙のヘタリや、傷。角がなくなって丸くなってしまったり。

ただ、人の手を行き来している、という点に関しては大きくは変わりません。

どういうことか。

まず新書も発送する人がいる。そしてその後に店頭に並べていく人がいる。
大抵は人の手をかいするために、大幅な変化は正直ありません。

ただイメージ感で汚い印象はついてしまいやすいですよね。
これは本当に難しいところですが、同意です。

さて、のこのこ書店ではどのようなことを行っているか。

消毒っていうのも味気ないよなあ。
そう思って、うっすら香りをつけています。
今はゆずの香り。
消毒の効果もある液をティッシュに染み込ませ、一冊一冊丁寧に拭き取りを行っています。

そういっても、汚れは目立つもの。

ただ、見方を変えてみてほしい、そう思っています。

僕は「誰かの手に渡った本」がたまらなく好きです。

「この人はどんな想いでこの本を選んだのかな」
「どんな場所で読んでいたのかな」
「どうやって、保存していたのかな」
「本を持って、いろいろなところへ行ったのかな」

そんなことを考えながら一冊を大切に扱かっていきます。
そこにあるのは、思い出。
その思い出が、僕の心に響いてきます。

実際どんな人が持っていた本か、なんてわかりませんけどね。

のこのこ書店ではちなみに、1940年代に発行された本が数冊あります。
昔の仮名遣いなので、非常に読みにくいんですけど、その本が持つ歴史が大変気に入っています。
戦後を生き抜いた本。
これには、いろいろな想いが詰まっていると思います。
どんな気持ちで読んでいたのか。はたまた今僕が読んでいる印象と、誰かが読んでいたときの気持ちはやはり違うものなのか。

なんとなくだけど、考える。

その考える時間も、古本の魅力ではないか、そう僕は思います。

トップへ戻る
タイトルとURLをコピーしました