のこのこ書店です。
いやはや、一気に冬!寒くなりましたねえ。
寒さが身にしみます。
さて、のこのこ書店ではストーブ、そして暖かい飲み物!など、のんびり過ごしてもらいやすいようにいろいろやっています。開けている日は少し少ないかもしれませんがぜひご来店くださいね。
喫茶トルンカ/八木沢 里志
〜あらすじ〜
東京の下町で営業している喫茶トルンカ。
優しい空気の流れるお店です。
そんなトルンカでは、日常に起こる様々な人間関係が。
少しずつ、流れる音楽とともに紐解かれていく時間を、この本とともにー。
読み始めて、のんびりと時間を掛けていくそのさまは、非常にのんびりと、そして心に響いていく印象でした。せっかくだし、読み終わったあとに「コーヒー淹れよう」と思ったり、なんとなく時間の流れがのんびりしている小説です。
それでも、各登場人物には色んなことを抱えています。
ネタバレになっちゃうので書きませんが、ご家族関連だったり、恋愛関係だったり。
世の中ってうまく行かないことのほうが多いのかもしれないなあ。
そんなことを考えながら読み進めていきます。
もしかしたら、みんな人生はそうなのかも
人の世は難しいですね。
僕だって、知らないことはたくさんですし、未だに人の心はわかりにくい。
何を考えていて、どんな感情を持って、生きているか。だれにもわからないことなのかも知れません。
だけど、どんな人も苦しい思いをしたり、考えても答えが見つからないことをウンウン悩んだりしています。
相談を受けることは非常に少ないのですが、いろいろなお話を聞かせていただく事は多いです。ありがたいことに。
その上で、いつもいつも思うのは「みんないろいろ抱えて生きているんだなあ」ってこと。
本当になにも辛かったこと、苦しかったことがなく生きている人はいない。
なにかしらみんな心のうちにかかえたまま、消化することも出来ずに生きている。
そんな気がする。
なんとなくですけどね。
かくいう僕だって、多分そう。
誰にも言えないこともかかえている気がする。
それをさ、「話してください」っていうのはちょっと違う気がするんですよ。
そうではなくて、なんとなく会話していると「ポロ」っと出る。そんな時間を大切にしたいよね。
僕はそう思って生きている。だからコミュニケーションって大切。
なんとなく、そんな時間に気がつけるような、そんな小説です。