本が売れなくなっている。
若者の活字離れが加速している。
そんな言葉が、よく飛び交う世の中。
それなのに、一部ビジネスマンは「本を読む人の方が年収は高い」などという話も。
果たして、一体全体、どっちなんだろうか。
消費物としての本は売れる
完全に私の独断と偏見にはなるんだけど、消費物としての本は売れるという認識はある。
「この一冊と出会いたかった!」という本ではなくて、はたまたフィクションではなくて。
ただ単純な、消費物としての本。
いわゆる、「仕事ができるようになるには!?」的な自己啓発の類だ。
ビジネス書は否定しない。
私も普通に購入するし、読む。
なんなら一時期はビジネス書を絶えず購読していた。
なんとなく虚しくなってやめたけど。
消費物としての本。
あまりいい言い方ではないんだけど、この表現がしっくりくる。
もちろん、書いている人は真剣に書いているのだろうと伝わるので、否定はしない。
おもしろい!と思える本も、たくさんある。
でも、気がついたら本屋さんコーナーからは消えていて、似たようなタイトルの新しい本が店頭に並んでいく。
消費されている本なのだ。
意図は、わかる。
ビジネスマンは交流する。
だから、交流の中で販売し、そして新しい書籍のユーザーに届けることができる。
しかも、一流なので、営業力も一流。
それはそれは売れ行きは良くなることの方が多いだろう。
でも、果たしてそれでいいのか、本屋さん!
と思ったりもする。
フィクションの大切さ
ノンフィクションでもいいんだけど。
ビジネス界においてー。
弱肉強食の世界でー。
みたいな話ではなくて、単純明快な生きていくために、私には本が必要で。
そう思って、今まで読んできた。
それはフィクションも、ノンフィクションも。
人生の中に余白を作ってくれたのは、本だと思う。
ビジネスマンとして全てを捧げて仕事に生きる!
のも素晴らしいけれども、本が居場所を作ってくれたりした。
だから、こうやって本屋さんを作っているんだけど。
肩に力を入れるのもいいけれども、たまには肩に力を入れなくても済むような、そんな本を読んで欲しい。
そして、そんな本を手に取れるようにしてほしいなあって思う。
本屋さんの腕の見せ所。
ビジネス書に合わせて、「このもう一冊いかが」みたいな、コンビニの揚げ物コーナーのような提案の仕方もあってもいいかも知れないな、と思ったり。
そもそも、のこのこ書店が揚げ物コーナーのようなものなのかも知れないな、と思ったり。